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みやび萬紅堂。
かつて小説に似たものが書かれていた所、その残骸。
DATE: 2014/09/05(金)   CATEGORY: 雑記
書き方について。
黙示録篇を進めるために、MUKUROを読み直している。
地獄篇を5話まで読んだあと、黙示録篇を現在最新話である第6話目まで読んだのだけれども、地獄篇の最初と黙示録篇では、全然文章のタイプが違っていて驚いた。書くことに関しては、最近読んだアレの文章よかったから書き方マネしてみようとか、こういう書き方はどうかな、とか思いながら、そのときそのときでいろいろ試しつつやっているのだが、それにしても――と思った。ここまで大きく変化してたのか、と。

地獄篇♯1~5のような文章は、どう書いていたのか、今はもうよくわからない。過去どうやってそのような表現を思いついたのか皆目見当もつかない(不思議だ)。今は、地獄篇初期とくらべて、より写実的で直線的な文章かな、と思う。言葉と言葉のあいだに存在する「間」の取り方も全然違うし、文章の持つニュアンス、雰囲気みたいなものもまったく別物だ。
文章そのものの稚拙さも目立つけれど、比喩やニュアンス、含みみたいなものは昔の方が幅が広いというか、奥行きのようなものを感じてしまう。読みやすいかは別として。
たとえば改行に関していえば意識的に変えてきたので、戻そうと思えば、以前のような改行のリズムに戻せるのだけれど、じゃあ地獄篇初期の頃のような表現で書けるかといえば、書けない。そこのところはなんか悔しいな、と思う。

昔のような文章で書きたいと必ずしも思っているわけではないのだが、やはり手持ちの武器として、書ける文章の種類、表現の種類は多いほうが良いように思う。そういう意味で、前みたいに書けそうにないのは、悔しい。書かないのと書けないのは当然ながら、まるで違う。ここのところ似たような表現、同じ表現を繰り返し使っていて、もっと幅が欲しいなぁ、と思っている身としては、昔の方がそのあたり出来ていた事実を目の当たりにするの、なかなかしんどいなぁ。どうしたら新たに増やしていけるかなぁ。(結局は書き続けるしかないのかもしれないが。……何度も休載状態になり、書かない期間つくってしまった自分がわるい。)

そして黙示録篇。書いているときは、すっごく良い調子だと思っていたわりには、1~2話は読みにくいと感じた。単純に、改行が少ないせいかもしれないが、似たような改行比率でも3~4話(鼠のエピソード)はそんなことないと自分では思う。むしろ3~4話は自分的には好きな文章だ。どっちも楽しく書いていたはずなのに、何が違うのかなぁ。ただ2話目に関しては(おや、こちらも鼠のエピソードだ! 黙示録篇、鼠ばっかりだな!)若干実験的な書き方をしたので、そのあたりがうまく文章に馴染まなかったのかもしれない。この書き方は、今度取り入れるか悩むところだ。何度も書くことでモノに出来るかもしれないし、出来ないかもしれない。
ちなみに黙示録篇は、意図的に改行を少なくしている。改行が多い方がブログ的には読みやすいことはわかっているけれど、今までのブログに寄せた書き方から脱却したいなぁ、という意識が少しばかりある。これまで、気軽に読めるように1話の分量は短めに、かつ毎回1話のなかでアクションなどの展開をつくることを意識して書いてきたのだが、そういう書き方からも脱却したい気持ちが芽生えてきている。そうなってくるとブログではない形式で発表していった方がいいのかもしれないけれど、もう少しブログでやっていこうと思っているので、このあたりの折り合いをどうつけるかという問題も、自分のなかにはある。

基本的には、特に頭を使って書くタイプじゃないのだが、どういう風に書いていくのかという点に関しては、最近頭を悩ませ続けている。面白いものが書ければ、それでいいという気もするけれどね。

結局のところ、ずっと悩んでいるのはストーリー展開などではなくて、どのような文章で書くのかということなのだと思う。
ストーリー展開やどういった視点で書くかというアイディアならまだ出てくるのだけれど、どのような文章で書けばいいのか、全然わからない。そして毎回「とりあえず書くしかない!」と思うのだ。何度も何度もふりだしに戻り、同じことで悩み、問答しているのだけれど、こういうのってある日「これだ!」と閃くようなものなのかもわからない。書いているうちに解決していくものなのかもしれないけど、それってしんどいなぁ…と毎回思うのだった。


(ということで黙示録篇の再開に向けて「書こう!」という気持ちにはなっている。)


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COMMENT

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ポール・ブリッツ | URL | 2014/09/07(日) 10:00 [EDIT]
まずはその気持ちからですよね。

自分で原稿用紙の升目に一字一字文字を埋める作業をしないと、いわゆる「作者にとって納得のいかない作品」ですら出来上がらないんですから……。

匡介 | URL | 2014/09/09(火) 12:20 [EDIT]
>ポール・ブリッツさん
それをわかっていながら書けない状態に陥っていました。(あるいは現在進行形?)
この状態、非常につらいですね。一種のジレンマでしょうか、書いても苦しい書かなくても苦しい…。

一度折れると自信ってなかなか戻ってこないものなんだなぁ…と最近思います。

これは根拠のない自信で書き進める若さがなくなったってことなのか……。
そういう若さはずっと持っていたいので、そう思うとへこみますね。。

のぜ | URL | 2015/04/26(日) 15:24 [EDIT]
こちらこそひじょーにお久しぶりです!そして今月初めにコメントをいただいていたのに気付かないで本当に申し訳ないです…。
コメント違いでしょうがこちらの記事で返信をさせていただきます。

はい、早いものでもう大学四年生なのです…。私がブログを始めたのが中学生の時ですからね、早いですよね!
人生に対する一年の比率がどんどん短くなっていくから、歳を経るにつれ時間の感覚が短くなる…と母が言っていたように思います。

たぶんラノベ系の賞になると思うのですが…そもそもラノベってなんだろう? 文章量か? 設定か? 萌えか? とかいろいろ考えます。
あと高校の国語でやるような、物語の構造…みたいなものも考えて書かないといけないのだろうか…等々。話はキャラから考えるので、単純なキャラ萌えを目指せばいいのか…とか、でもそうやって迷っていると書いているものも迷いだらけになるんでしょうけどね!

リメイクですけど…だいぶ離れてジュブナイル、ときどき緩いホラーみたいになりそうです。もともとの恋愛要素とか捨てて!(笑)
あと、一人称視点の叙述トリックとか書けたらかっこいいだろうなと思います。

SFって母が結構本を持っているのですが、あまり読んだことはないんですよね。母からSF的テレポーテーションの仕組み講座を受けたことはありますが(笑)
最近のSFは宇宙に行くか、バーチャル世界に行くかってところでしょうか。もうちょっと業界研究をした方がいいのかもしれません…。

大分長くなりましたが、応援いただきありがとうございました!
とりあえず(リメイクじゃない方が)一章分は書けたので、ブログにも載せるかもしれませんのでよければ見てやってください(宣伝)

匡介 | URL | 2015/04/30(木) 18:07 [EDIT]
>のぜさん
大学4…… おかしい感覚的には去年くらいにご入学されていた感じですよ!(時の速さに絶望する!)
お母様の言ってることはまったくその通りで相対的に1年が短く感じます。のぜさんもそろそろそんな感じじゃないかとは思いますが(1年…早いですよね?)。

ラノベって何かというのは、たぶんプロのラノベ作家でも答えは分かれると思うのですが、個人的には第一にキャラクター小説であることかなーとは思います。基本的にはイラスト込みなので、そうなると必然的にキャラクター性の高さが問われるのだろうと。
でも、たとえば一応ラノベ界隈にも籍を置く(もう置いてないのか?)乙一さんなんかはキャラクター小説と呼べるほどキャラが立った物語を書いてるわけでもなく、純粋に物語性の高さが評価されていると思うので、やはりラノベってなに?という問いの答えはハッキリ出ないものだと思います。(単純に出版レーベルという答えもありますが、それは書く際に意識しようがないですよね。メディアワークス文庫などの色分けの難しいレーベルもあります。)

ごく個人的な考えを申しますと、やはりシンプルに書きたいものこそが正解なのだと思います。
戦略としてよりキャラを立たせることや緻密な伏線を張ること、萌えを意識することなどは有効なのでしょうが、キャラの立った小説を書くことや萌えのある小説を書くことは、書きたいものより先にあるべきものではないと思っています。単純にそれらが書きたい場合は別です。
たとえば叙述トリックもなかなか使い古されていると思うので、賞を狙うならば叙述トリックをメインに据えるのではなく、書きたい物語に叙述トリックを組み合わせるといった方が有効のような気がします。叙述トリックがなくても面白いけれど、実は叙述トリックも…というパターンですね。

なんとなく印象からそうじゃないかな? と思っているのですが、もしのぜさんが悩んでいるのがどういう物語がウケるのか?ということならば、あまり気にしなくてもいいのではないでしょうか。
重要なのは「何がウケるか」ではなく、「書きたい物語をいかにウケるように書くか」なのだと思うからです。なんならそういう戦略的要素は小説を書き上げたあとからでも書き加えることができると思うので、やっぱり悩むのならば最初から決めなくてもいいんじゃないかなー。言い切っちゃっても責任持てないけれど(笑)

もし何がウケるのかわかなくて迷走してしまっているのならば、筒井康隆「創作の極意と掟」を読んでみてはいかがでしょうか。
これは小説の書き方を教えてくれる本ではないんですが、筒井氏の小説に対する考えが詰まった本であり、何をどう書こうか気持ちが迷走しているときに読むと、そっと背中を押してくれるような気がします。ちょうど今読んでいて、おれも全部は読んでいないのですが、オススメです。

いま自分自身もかなり悩んでいて、なんとなく書きたいアイディアはいくつかあるものの書きあぐねいているので、のぜさんの気持ちがわかるような気がするし、少しでも後押しすることができればと思い、長々と書いてしまいました。書き上げた分を掲載されるのならば、ぜひ拝読したいと思います。楽しみにしています。


…あ、あとコメントはどの記事でも構いませんので、あまり気にせず、てきとーな記事のコメント欄を使用してくださって問題ありません。どうぞ執筆頑張ってください。

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