MUKURO・煉獄篇-24 (魔界胎動/淫獣の館Ⅳ)
梅崎博の目の前には、今村冴子が横たわっていた。
冴子はベッドの上で眠っていた。
梅崎は、もう何年も女を見ていないかのような気分だった。
そして、久々に女を目にした気分だった。
それも悪くない女だ。
女の匂いが薫った。
梅崎の内部(なか)で何かが疼いた。
それが渦を巻いて大きくなってゆく。
気分が高揚していた。
境界を喪失った今なら何でもできる気がしていた。
闇までもが、自分のもののように知覚できていた。
女は、闇に包まれている。
闇を通して、梅崎は女の肌を味わった。
闇は圧倒的だ。
常に圧倒的だった。
今も。
梅崎は自身の芯から滲んでくる“それ”で己が肉体を充たしていった。
それは次第に烈しくうねり、梅崎の体内をのたうつように暴れまわった。
自制も理性も吹き飛ぶような肉欲に、梅崎は支配されていた。
手を伸ばして、女に触れてみた。
生の手で触れる肌は柔らかかった。
そして闇は女を包んでいる。
梅崎にとって、冴子は己が体内にいるも同然だった。
梅崎の血走った眸(まなこ)が闇に浮かんでいた。
そして、
肉欲の獣が牙を剥いた。
目を覚ました冴子は驚きと恐怖に何もできずにいる。
梅崎が冴子の服を剥いだ。
冴子は抵抗し、その拳が梅崎の頬に当たった。
梅崎は嗤っていた。
その白い肌を汚したいという欲求。己がモノで嬲ってやりたい。この烈しい肉欲の奴隷にしてしまいたい。――いや、そうするのだ。
梅崎はすでに怒張した自分のモノをさらけ出した。
冴子が小さく悲鳴をあげた。
梅崎のぬらぬらとした舌が、冴子の肌を這った。
冴子は梅崎を見た。
その姿は闇と同化していた。
ただ爛々とした双眸だけが浮かんでいる。
その眸(め)が嗤っていた。陵辱してやると言っていた。
梅崎の猛々しい男根が、冴子に狙いを定めた。
冴子はベッドの上で眠っていた。
梅崎は、もう何年も女を見ていないかのような気分だった。
そして、久々に女を目にした気分だった。
それも悪くない女だ。
女の匂いが薫った。
梅崎の内部(なか)で何かが疼いた。
それが渦を巻いて大きくなってゆく。
気分が高揚していた。
境界を喪失った今なら何でもできる気がしていた。
闇までもが、自分のもののように知覚できていた。
女は、闇に包まれている。
闇を通して、梅崎は女の肌を味わった。
闇は圧倒的だ。
常に圧倒的だった。
今も。
梅崎は自身の芯から滲んでくる“それ”で己が肉体を充たしていった。
それは次第に烈しくうねり、梅崎の体内をのたうつように暴れまわった。
自制も理性も吹き飛ぶような肉欲に、梅崎は支配されていた。
手を伸ばして、女に触れてみた。
生の手で触れる肌は柔らかかった。
そして闇は女を包んでいる。
梅崎にとって、冴子は己が体内にいるも同然だった。
梅崎の血走った眸(まなこ)が闇に浮かんでいた。
そして、
肉欲の獣が牙を剥いた。
目を覚ました冴子は驚きと恐怖に何もできずにいる。
梅崎が冴子の服を剥いだ。
冴子は抵抗し、その拳が梅崎の頬に当たった。
梅崎は嗤っていた。
その白い肌を汚したいという欲求。己がモノで嬲ってやりたい。この烈しい肉欲の奴隷にしてしまいたい。――いや、そうするのだ。
梅崎はすでに怒張した自分のモノをさらけ出した。
冴子が小さく悲鳴をあげた。
梅崎のぬらぬらとした舌が、冴子の肌を這った。
冴子は梅崎を見た。
その姿は闇と同化していた。
ただ爛々とした双眸だけが浮かんでいる。
その眸(め)が嗤っていた。陵辱してやると言っていた。
梅崎の猛々しい男根が、冴子に狙いを定めた。
COMMENT
おおっ(^^)
こういうシーンを見ると、わたし不得意なので(描くのが)、どきどきしてしまいます。
やっぱり難しいぜ濡れ場……
こういうシーンを見ると、わたし不得意なので(描くのが)、どきどきしてしまいます。
やっぱり難しいぜ濡れ場……
●
匡介 | URL | 2011/12/14(水) 16:17 [EDIT]
匡介 | URL | 2011/12/14(水) 16:17 [EDIT]
>ポール・ブリッツさん
これ濡れ場でしょうか?(笑)
濡れ場って情事なイメージなんですけど、今回のは情事とはまた違う気が。
ただエロティックなシーンの難しさはわかります。
食と性は根源的な欲求からくるせいか、高い文章力とセンスが求められると思っていて、とにかく文章で“感じ”を伝えるのが難しいんですよね。
もし、これに恋愛が絡んでくると相当キツいです……。
恋愛小説じゃなくても恋愛を扱うのはめちゃくちゃ難しいと感じてます。もし恋愛絡みだったらかなり躊躇しますね。まず書き方がわからない。全然浮かばないと思います。
今回はそういうのとはまた違ったシーンなので、それほど書いていて気負うこともなかったですが、自分も得意ではないです。
それに必要なシーンなら多少無理やりでも書いちゃいます(笑) 今までも出来がイマイチだと思いつつも、どうにもならないときにはそのまま載せてしまっていますし、繰り返してるうちに何か掴めるんじゃないかなー、と。上手く書けないときは書けないで、押し切っちゃいますね。
これ濡れ場でしょうか?(笑)
濡れ場って情事なイメージなんですけど、今回のは情事とはまた違う気が。
ただエロティックなシーンの難しさはわかります。
食と性は根源的な欲求からくるせいか、高い文章力とセンスが求められると思っていて、とにかく文章で“感じ”を伝えるのが難しいんですよね。
もし、これに恋愛が絡んでくると相当キツいです……。
恋愛小説じゃなくても恋愛を扱うのはめちゃくちゃ難しいと感じてます。もし恋愛絡みだったらかなり躊躇しますね。まず書き方がわからない。全然浮かばないと思います。
今回はそういうのとはまた違ったシーンなので、それほど書いていて気負うこともなかったですが、自分も得意ではないです。
それに必要なシーンなら多少無理やりでも書いちゃいます(笑) 今までも出来がイマイチだと思いつつも、どうにもならないときにはそのまま載せてしまっていますし、繰り返してるうちに何か掴めるんじゃないかなー、と。上手く書けないときは書けないで、押し切っちゃいますね。
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