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みやび萬紅堂。
かつて小説に似たものが書かれていた所、その残骸。
DATE: 2011/11/18(金)   CATEGORY: MUKURO・煉獄篇
MUKURO・煉獄篇-19 (魔の侵攻2/Scorpion Tail)
 甲殻類を思わせる黒くゴツゴツとしていて、刺々しい表皮を鎧のように纏ったその姿は、さながら西洋の騎士の様相だった。その両腕には槍と盾――少なくともそう見えるもの――が備えられ、騎士の印象(イメージ)をより強固なものにしていた。
 巨大な蟹蜘蛛から産み落とされたそれは今まで見たどの化け物より化け物らしくなく、より人に似ていた。千紘には、そのことが余計に目の前に立つ異形を不気味に思わせた。
 黒騎士は最初のうずくまった状態から立ってからは一切動いていない。その様が無機質を思わせておそろしい。他の化け物はみな生き物然としていたが、これは無生物といった印象があり、そこには他とは違う異質の得体の知れなさ、そして恐怖があった。
 その場の誰もが動けずにいた。黒騎士も動かなかった。雄大の頬を汗が伝ってゆく。何もしていないのに体力だけが消耗されていった。
 3人の心身が秒刻みで磨り減る。それも一秒がとてつもなく長く感じられた。
 ついに隆裕が音をあげて、わずかに動いた。呼応するように、黒騎士も動く。黒騎士の首が隆裕の方を向いた。
 一気に張り詰めていた空気は瓦解して、隆裕は迫り来る恐怖から駆け出す。
 ――と同時に体育館に銃声が響いた。
 3人が同時に注視した先には警官が立っていた。――警官! この場に一筋の希望が垣間見えた。
 若い警官が黒騎士に向けて銃を構えていた。さらに2、3発の銃声が轟く。
 銃弾はすべて黒騎士の堅硬な鎧に弾かれている。黒騎士の背後からヌッと長い尾のようなものが現れた。
 尾の先端は針のように鋭く尖っていた。それがヒュゥッという風を切る音を発したと思えば、次の瞬間には警官の首から上は胴から離れていた。
 3人は走った。もうつまらぬ駆け引きが通用する状況ではなく、単に逃げ切れるかどうかになっていた。極めて単純な生死の分かれ目。子供の順応は早かった。絶望に浸っている余裕はないと本能が叫んでいた。
 もう誰もが走ることしか考えていなかった。



<作者のことば>
文章がのらないなぁ、と思いつつ更新(久々)。
完全にオーバーキャパシティ。物語を軌道に乗せる力がない自分を呪いたい。

しばらくの間、本当に書くことから離れていたこともあるし、
元々それほど書く力がないっていうのもあるし。。

ただ書くことから離れていることで文章力が落ちるなら、書き続けた方がいいのか?
そう思って書いたのが今回のです。。

酷い文章だけど、しばらく強引に押し進めてみようかと。

これだけ酷いのに、2時間くらいかけてしまった。。
うおお、死にたい。。。酷すぎて恥ずかしい。。。。
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COMMENT

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ポール・ブリッツ | URL | 2011/11/18(金) 18:48 [EDIT]
続きが読めて嬉しかったです。

あのままずーっと宙ぶらりんでしたからねえ。

これからも続きをお願いします。

来られる限り来ます(^^)

匡介 | URL | 2011/11/18(金) 22:13 [EDIT]
>ポール・ブリッツさん

お待たせして申し訳ないです(汗)
一応書き切る予定なので、気長に待っていただければ完結はします!(はずです!)

このあとどうにか押し進めて一区切りさせたいと思ってます。
そのあと再スタートさせる予定で、今回のは区切りいいところまでどうにか持っていこうと(苦笑)

ただガラスの仮面を買い集め始めたので、どれだけ書くことに時間を割り当てられるかわかりません(笑)

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