堕落的人生を送っているのが僕です。
○読書のこと
スティーヴン・キングの「骸骨乗組員」を読んだことは前回書いたけれど、案外通っていない大御所的立ち位置の作家というのも多い。友人は宮部みゆきが好きなんですけれども、宮部みゆき読んだことない。……いや、持ってはいるのだよ。
新しい作家に手を出すというのは、なかなか読書に対するモチベーション/バイタリティが要る気がする。楽しみもあるけどね。でも、読んでみたい気持ちはあるから地道に読んでいけたら、と。
そういえば先日、遅まきながら「告白」を読んだ。
ずっと貸してもらってたの積んでたのだけど(借りてるのを積むのもどうなんだろう)、そろそろ読まなきゃなって思って。イメージと全然違っていたけど、面白かったと思う。ストーリーは大したことないと思うんだけど、キャラクター造形がとにかく素晴らしい。エゴイスティックな部分を強調しているせいで、フィクション的でもあるんだけど、かなりのリアリティを持っているように感じた。
すごい人間観察力。
そのリアリティを持って、この内容を書いたのは湊かなえって作家は相当エグい(笑)
でも技術的なアプローチも含めて、非常に面白かったです。すげえな、と。
ちなみにジャンルではミステリー好きなんですが、好きな作家を問われたら最初に出てくるのは森博嗣かなって思います。全作読んではいないけれど、中でもS&Mシリーズ大好き。
素敵なキャラクターと詩的なセンテンス、哲学性。大きくいえば、これらが好きなんですが、この詩的な文章力はどうにか会得したいと思いつつ、その素養がないせいで、さっぱりです。文章的な影響が全くないわけではないのですが、それほど大きくもないです。逆に影響の度合いでいえば、夢枕獏からは文章的な影響受けてる気が。
残念なことに去年あたり亡くなってしまいましたが、北森鴻も大好きな作家です。
その完成度の素晴らしさといったら! 心の底から尊敬している作家です。何より読みやすいし、わかりやすい。小説として最も重要なのってこの点だと思うんですよね。それでさらに面白い。非の打ちようがない。憧れてやみません。シリーズの新作がもう出ないと考えるだけで悲しくなります。
女性作家でいえば、桐野夏生が好きで、今のところのベストは「I'm sorry,mama.」です。「残虐記」も良い。
個人的には物凄い好きなのと普通なのと作品によって感想が極端なんだけれど、面白いのは物凄い面白いので、やっぱ好きだなーって思います。
基本的にミステリーは書かないけれど、影響としての根底はミステリーなのかな?
他にも梨木香歩は素晴らしい小説を書く作家だと思うし、最近はあまり新作出してない気がするけど、金原ひとみあたりも好きです。綿矢りさや豊島ミホって青春っぽい小説も好きです。女性ばっかりですね。古川日出男好きですよ。内容についての感想を吹き飛ばすくらいの凄まじいエネルギー感がやばいです。古川日出男影響も少なくないはず。
あと、あれだ、
山田風太郎
最近は角川からベストセレクションが刊行して(もう全部出たのかな?)、さらに手に取りやすくなりましたが、持ってるけど改めて買おうかなって思えるくらいに好きです。
それに対して笹沢佐保コレクションはどうなってるんだ。光文社からの4冊程度で止まってる気がするけど、もっと出してくれよ。じゃなきゃ今もう揃えにくい。コレクションっていうくらいは出して欲しいのに!
最近読んだ本から~って思ってたのに、作家の話に逸れてしまった。
そういえば最近は読んでないけど、内田康夫も好きです。非常に読みやすくて。
やはり基本は読みやすさなんでしょうね。
ちなみに今はスティーヴン・ハンターの「極大射程」読んでます。
ハンターは非常にリーダビリティがあって、ぐいぐい読めちゃう。恐ろしい。
●「ピラニア3D」観ました。
とてもくだらない映画で素晴らしい。どこが一番素晴らしいかといえば、3Dにしたかったのはピラニアなんかじゃねえおっぱいだ!という監督の意気込みを感じたところ。タイトルはピラニアだけれど、全然ピラニアをフィーチャーしようとしてない姿勢に僕は感動しました。ピラニア? 今どきそんなモンスターパニック作っても誰も恐がらねえよ、ピラニアよりもっと撮るべきものあるだろ!
そうして行き着いたのが、おそらくおっぱいなんだと思います。
素敵です。アレクサンドル・アジャ。
単におっぱい丸出しのお姉ちゃんがたくさん出る3D映画かといえば、…まぁ そうです。否定の余地はない。ただおっぱい以外にも見どころはあって、さすがゴア映画撮ってきたアジャというべきか、バカ映画なんだけどゴア描写は妙に力が入っているという素敵感。
何も考えずに観れる楽しい映画、それがピラニア3D!
僕もおっぱいの飛び出る小説を書こう!
想像するだけでワクワクしますね、書かないけど!
あと「アジョシ」も観ました。
素晴らしいアクション、ナイフ捌きに惚れ惚れしちゃった。これも面白かったです。台詞が少ない主人公を演じるウォンビンの表現力も素晴らしい。目で語っていた…。しかし あれだけ素晴らしいアクションが出来るのなら、もっとアクションシーン欲しかった! それくらい良かった。もう一度観たい。それくらい良い。
個人的には「アジョシ」くらい硬派なエンターテイメントが書きたい。
なんか良いアイデアないかな~?
○連休の東京国立博物館って…。
国立博物館でやっている空海のやつ(アバウト)を見てきたんですが、なんつーか、すっげえ混んでた。おかげで疲れた。入るのに20分くらい待つとか初めて。……でも恐竜博の列を考えれば20分なんて待てる方でしたが。恐竜博の長蛇の列にはちょっと引きました。入るころには子ども疲れてそう。
あれやこれや面白かった記憶もあるんだけど、人が多すぎてじっくり鑑賞というわけにはいかなかったのが残念。とにかく疲れたっていう印象が残ってる。――たまにはそういうときもあっていいか。
◎先日、誕生日でしたが。
マックス・エルンストの本もらいました。
海外はどうかわからないけれど、日本ではエルンストの本って少ない。シュルレアリスムについての本なら軽く出てくるかも程度で、エルンストが好きはどうすればいいかわからない。
玖堂はエルンストの作品が1ページ分でも載ってればその本買っちゃいますが、これは丸々エルンスト。ちょっと大きいサイズで買うのをためらってたやつをもらいました。
ずっと捜し求めてる絵は載ってなかったけど(笑)
エルンストの全作品が載ってる本とかないのか!!
……と書いてきて、「エルンスト」? 「9月」?といま思い出したことが。
そういえば今月エルンストやシュヴァンクマイエルの展覧会なかったか!!?
調べたら、やっぱありました。9月いっぱいで、思い出せたのギリです。
近々行こうと思います。
スティーヴン・キングの「骸骨乗組員」を読んだことは前回書いたけれど、案外通っていない大御所的立ち位置の作家というのも多い。友人は宮部みゆきが好きなんですけれども、宮部みゆき読んだことない。……いや、持ってはいるのだよ。
新しい作家に手を出すというのは、なかなか読書に対するモチベーション/バイタリティが要る気がする。楽しみもあるけどね。でも、読んでみたい気持ちはあるから地道に読んでいけたら、と。
そういえば先日、遅まきながら「告白」を読んだ。
ずっと貸してもらってたの積んでたのだけど(借りてるのを積むのもどうなんだろう)、そろそろ読まなきゃなって思って。イメージと全然違っていたけど、面白かったと思う。ストーリーは大したことないと思うんだけど、キャラクター造形がとにかく素晴らしい。エゴイスティックな部分を強調しているせいで、フィクション的でもあるんだけど、かなりのリアリティを持っているように感じた。
すごい人間観察力。
そのリアリティを持って、この内容を書いたのは湊かなえって作家は相当エグい(笑)
でも技術的なアプローチも含めて、非常に面白かったです。すげえな、と。
ちなみにジャンルではミステリー好きなんですが、好きな作家を問われたら最初に出てくるのは森博嗣かなって思います。全作読んではいないけれど、中でもS&Mシリーズ大好き。
素敵なキャラクターと詩的なセンテンス、哲学性。大きくいえば、これらが好きなんですが、この詩的な文章力はどうにか会得したいと思いつつ、その素養がないせいで、さっぱりです。文章的な影響が全くないわけではないのですが、それほど大きくもないです。逆に影響の度合いでいえば、夢枕獏からは文章的な影響受けてる気が。
残念なことに去年あたり亡くなってしまいましたが、北森鴻も大好きな作家です。
その完成度の素晴らしさといったら! 心の底から尊敬している作家です。何より読みやすいし、わかりやすい。小説として最も重要なのってこの点だと思うんですよね。それでさらに面白い。非の打ちようがない。憧れてやみません。シリーズの新作がもう出ないと考えるだけで悲しくなります。
女性作家でいえば、桐野夏生が好きで、今のところのベストは「I'm sorry,mama.」です。「残虐記」も良い。
個人的には物凄い好きなのと普通なのと作品によって感想が極端なんだけれど、面白いのは物凄い面白いので、やっぱ好きだなーって思います。
基本的にミステリーは書かないけれど、影響としての根底はミステリーなのかな?
他にも梨木香歩は素晴らしい小説を書く作家だと思うし、最近はあまり新作出してない気がするけど、金原ひとみあたりも好きです。綿矢りさや豊島ミホって青春っぽい小説も好きです。女性ばっかりですね。古川日出男好きですよ。内容についての感想を吹き飛ばすくらいの凄まじいエネルギー感がやばいです。古川日出男影響も少なくないはず。
あと、あれだ、
山田風太郎
最近は角川からベストセレクションが刊行して(もう全部出たのかな?)、さらに手に取りやすくなりましたが、持ってるけど改めて買おうかなって思えるくらいに好きです。
それに対して笹沢佐保コレクションはどうなってるんだ。光文社からの4冊程度で止まってる気がするけど、もっと出してくれよ。じゃなきゃ今もう揃えにくい。コレクションっていうくらいは出して欲しいのに!
最近読んだ本から~って思ってたのに、作家の話に逸れてしまった。
そういえば最近は読んでないけど、内田康夫も好きです。非常に読みやすくて。
やはり基本は読みやすさなんでしょうね。
ちなみに今はスティーヴン・ハンターの「極大射程」読んでます。
ハンターは非常にリーダビリティがあって、ぐいぐい読めちゃう。恐ろしい。
●「ピラニア3D」観ました。
とてもくだらない映画で素晴らしい。どこが一番素晴らしいかといえば、3Dにしたかったのはピラニアなんかじゃねえおっぱいだ!という監督の意気込みを感じたところ。タイトルはピラニアだけれど、全然ピラニアをフィーチャーしようとしてない姿勢に僕は感動しました。ピラニア? 今どきそんなモンスターパニック作っても誰も恐がらねえよ、ピラニアよりもっと撮るべきものあるだろ!
そうして行き着いたのが、おそらくおっぱいなんだと思います。
素敵です。アレクサンドル・アジャ。
単におっぱい丸出しのお姉ちゃんがたくさん出る3D映画かといえば、…まぁ そうです。否定の余地はない。ただおっぱい以外にも見どころはあって、さすがゴア映画撮ってきたアジャというべきか、バカ映画なんだけどゴア描写は妙に力が入っているという素敵感。
何も考えずに観れる楽しい映画、それがピラニア3D!
僕もおっぱいの飛び出る小説を書こう!
想像するだけでワクワクしますね、書かないけど!
あと「アジョシ」も観ました。
素晴らしいアクション、ナイフ捌きに惚れ惚れしちゃった。これも面白かったです。台詞が少ない主人公を演じるウォンビンの表現力も素晴らしい。目で語っていた…。しかし あれだけ素晴らしいアクションが出来るのなら、もっとアクションシーン欲しかった! それくらい良かった。もう一度観たい。それくらい良い。
個人的には「アジョシ」くらい硬派なエンターテイメントが書きたい。
なんか良いアイデアないかな~?
○連休の東京国立博物館って…。
国立博物館でやっている空海のやつ(アバウト)を見てきたんですが、なんつーか、すっげえ混んでた。おかげで疲れた。入るのに20分くらい待つとか初めて。……でも恐竜博の列を考えれば20分なんて待てる方でしたが。恐竜博の長蛇の列にはちょっと引きました。入るころには子ども疲れてそう。
あれやこれや面白かった記憶もあるんだけど、人が多すぎてじっくり鑑賞というわけにはいかなかったのが残念。とにかく疲れたっていう印象が残ってる。――たまにはそういうときもあっていいか。
◎先日、誕生日でしたが。
マックス・エルンストの本もらいました。
海外はどうかわからないけれど、日本ではエルンストの本って少ない。シュルレアリスムについての本なら軽く出てくるかも程度で、エルンストが好きはどうすればいいかわからない。
玖堂はエルンストの作品が1ページ分でも載ってればその本買っちゃいますが、これは丸々エルンスト。ちょっと大きいサイズで買うのをためらってたやつをもらいました。
ずっと捜し求めてる絵は載ってなかったけど(笑)
エルンストの全作品が載ってる本とかないのか!!
……と書いてきて、「エルンスト」? 「9月」?といま思い出したことが。
そういえば今月エルンストやシュヴァンクマイエルの展覧会なかったか!!?
調べたら、やっぱありました。9月いっぱいで、思い出せたのギリです。
近々行こうと思います。
COMMENT
お誕生日おめでとうございまーす!
ちなみに私は友人から手描きイラストと東京土産をいただきましたよ。
オープンキャンパスに行った大学は推薦を受けることになりました。成績がさっぱり足りませんからね(笑)しかし定員4人は厳しいだろうな・・・(泣)
勝手ながらバトンを回させていただきました。
文字だと答えにくいバトンですけどね。息抜き程度に活用しちゃってださいね。
p.s. 先日宮部みゆき先生原作のドラマがありましたけど、まだ観れてないんですよね。というか今年に入って二時間ドラマとか映画とか悉くDVDの肥やしになってます・・・。
ちなみに私は友人から手描きイラストと東京土産をいただきましたよ。
オープンキャンパスに行った大学は推薦を受けることになりました。成績がさっぱり足りませんからね(笑)しかし定員4人は厳しいだろうな・・・(泣)
勝手ながらバトンを回させていただきました。
文字だと答えにくいバトンですけどね。息抜き程度に活用しちゃってださいね。
p.s. 先日宮部みゆき先生原作のドラマがありましたけど、まだ観れてないんですよね。というか今年に入って二時間ドラマとか映画とか悉くDVDの肥やしになってます・・・。
●
匡介 | URL | 2011/09/27(火) 02:16 [EDIT]
匡介 | URL | 2011/09/27(火) 02:16 [EDIT]
>水凪月さん
ありがとうございまーす♪
手描きイラストとか愛がありますね(笑)
じゃあ、大学は地元なのかな?
大学自体は成績なんて下から数えるほどでもどっかに入れますが、行きたい大学があるなら頑張らなきゃいけませんね! なんとなく決めて、その翌月の入試を受けて入った大学よりはだいぶいいと思います。僕はそうでした。受験勉強とか一度もしなかったほどなので、それほど入りたいと思って入ったわけでもなかったですし、そういう理由で入ったからか実際合わなかったです。
当たり前ですけど、行きたい大学を目指すのってすごく大事なことだと思います。
2時間ドラマはそんなに観ないんですけど(宮部みゆきって2時間ドラマになったりするんですね~)、映画はすごい溜まってて焦ります。HDDの容量が、、パンクしそう、、、
今日一日は録画の消化に費やす!!と意気込んで過ごす日があってもいいかもしれません。というか、定期的にそういう日曜日をつくってます。それでもキツいですけど。。
あう~ バトンすぐやろうと思ったのに疲れてて、なかなかやる時間を見つけられない・・・(バタッ)
ありがとうございまーす♪
手描きイラストとか愛がありますね(笑)
じゃあ、大学は地元なのかな?
大学自体は成績なんて下から数えるほどでもどっかに入れますが、行きたい大学があるなら頑張らなきゃいけませんね! なんとなく決めて、その翌月の入試を受けて入った大学よりはだいぶいいと思います。僕はそうでした。受験勉強とか一度もしなかったほどなので、それほど入りたいと思って入ったわけでもなかったですし、そういう理由で入ったからか実際合わなかったです。
当たり前ですけど、行きたい大学を目指すのってすごく大事なことだと思います。
2時間ドラマはそんなに観ないんですけど(宮部みゆきって2時間ドラマになったりするんですね~)、映画はすごい溜まってて焦ります。HDDの容量が、、パンクしそう、、、
今日一日は録画の消化に費やす!!と意気込んで過ごす日があってもいいかもしれません。というか、定期的にそういう日曜日をつくってます。それでもキツいですけど。。
あう~ バトンすぐやろうと思ったのに疲れてて、なかなかやる時間を見つけられない・・・(バタッ)
●
匡介 | URL | 2011/09/27(火) 02:28 [EDIT]
匡介 | URL | 2011/09/27(火) 02:28 [EDIT]
>ポール・ブリッツさん
山田風太郎は初めて心底尊敬した作家じゃないかなって思います。面白いですよね。
先ほどエルンストの画集欲しくて探してたら2万超えてて白目剥きそうでした。高い! 泣ける!
こういうの揃えてる人はいったい何で稼いでるんでしょうか。
やっぱ他のことに使わず、買い集めることに腐心したりするものなんでしょうかね~。
関係ないですけど、「腐心」って面白い言葉ですね。「腐」って漢字が入ってる割には活動的でエネルギー感ありますよね。
ちなみにエルンストはコラージュより絵画の方が好きです。
コラージュも多いですけど、独特な色合いにも魅力を感じちゃいますね~。大好きです。
山田風太郎は初めて心底尊敬した作家じゃないかなって思います。面白いですよね。
先ほどエルンストの画集欲しくて探してたら2万超えてて白目剥きそうでした。高い! 泣ける!
こういうの揃えてる人はいったい何で稼いでるんでしょうか。
やっぱ他のことに使わず、買い集めることに腐心したりするものなんでしょうかね~。
関係ないですけど、「腐心」って面白い言葉ですね。「腐」って漢字が入ってる割には活動的でエネルギー感ありますよね。
ちなみにエルンストはコラージュより絵画の方が好きです。
コラージュも多いですけど、独特な色合いにも魅力を感じちゃいますね~。大好きです。
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