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みやび萬紅堂。
かつて小説に似たものが書かれていた所、その残骸。
Cofee Break ~保健室での一杯~
 その高校の保健室のドアを開けると香るコーヒーの香り。
 保健室に入り、中を覗いてみると、そこにはひとつの大きなテーブルがあり、その上には黒い液体の入ったコーヒーカップがあった。
 そしてそのカップを前にして座る少年の名前は高谷京介。この高校の1年生だ。
「私にも一杯淹れてくれる?」
 彼にそう言ったのはこの高校の保健室医である藤岡舞子。
 舞子の言葉を聞いて、京介は保健室の棚にずらりと並ぶコーヒー豆の瓶の中からひとつを選び手に取った。
「いつもと同じのでいいですか?」
 すでに手に取った瓶の中に入っている豆でコーヒーを淹れる準備を始めている彼だが、一応念のためといった感じで舞子に訊ねた。
「うん。いつもと同じで」
 舞子は彼の動作のひとつひとつを楽しそうに眺める。
「やっぱ、京介君っていい男よねぇ」
 歳が十も離れた保健室医の言葉に、京介は軽く微笑んだ。
「そんなことないですよ」
 そう言って彼は否定をするのだが、舞子は京介にベッタリと惚れ込んでいるほどで、とても整った綺麗な顔立ちをしている。
「ほんとだってばぁ!」
 京介の大人っぽい口調に対して、舞子は子どもっぽさがあり、年齢を除けばその立場はまるで逆にも思える。しかしそんな舞子はとても美人で、生徒に人気があった。美人の保健室医に加えて、彼女の豊満な肉体が思春期の少年たちの妄想意欲を掻き立てさせてしまうのも無理はない。
 もちろん男性教師からの熱いお誘いも多々あるのだが、それに彼女が首を縦に振ったことはなかった。しかし特定の彼氏がいるわけでもなく、京介への惚れ込み方を見ると、まるで教師と生徒の一線を越えるのではないかという懸念までもが周りではあるほどだ。
「それはどうも」
 彼は形式上のお礼を言った。
「ほら、もう出来上がりましたよ。どうぞ」
 そう言って、彼はコーヒーの注がれた白いカップを彼女に差し出す。
「お世辞を言うなら、コーヒーの味にしてください」
 彼のその言葉を聞いて、彼女は微笑みながらカップを受け取った。


<萬紅堂にて>
小町「このシリーズの京介クンっていいですよね~」
匡介「そうだね。僕も気に入ってるキャラクターだよ」
小町「店長と同じキョウスケなのに、全然違いますよねー。ホント、月とスッポンてやつですね!」
匡介「(ムカッ)――いやぁ、小町君にも舞子のような色気のひとつでもあればいいのにねぇ。そうすれば店も繁盛するだろうに」
小町「店長(怒り心頭)――自分の店に客足が来ない理由に従業員を使わないでくださいっ!」

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