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みやび萬紅堂。
かつて小説に似たものが書かれていた所、その残骸。
DATE: 2008/06/10(火)   CATEGORY: 爆音デイズ
爆音デイズ(12)
 教室の窓の外からバイクのエンジン音が聴こえてきた。下校しようとすると赤いバイクの前に龍次と知らない男の人が立っていた。なんだか優そうな人だと俺は思った。
「お、義之じゃん」
 このとき僕は龍次に森本哲郎さんを紹介してもらう。どうやら龍次の兄さんの友達らしい。そして龍次の兄貴分でもあるそうだ。
あとから聞いた話だと哲郎さんは地元では有名なバンドのギタリストだったらしい。でもその有名バンドはヴォーカルのプロデビューにより数ヵ月で解散してしまったんだとか。
「やっぱヨンフォアはカッコイイね」
 龍次は哲郎さんのバイクに目をやった。
「そうか?」
「ああ。俺も欲しいね」
 赤のCB400Fourは古いけれど丁寧にメンテナンスされていて、新車のように輝いていた。たしかにカッコイイ。教室にいたときに聴こえてきたエンジン音。あれはこのヨンフォアのものだったらしい。
「シン、入院してたんだって?」
「ああ。もう退院したけどな」
 龍次は哲郎さんに事件のあらましを簡単に説明した。哲郎さんはそれを黙って聞いた。
 話が終えると哲郎さんが言った。
「三井って、昔、紅魔ってバンドやってた三井だろ?」
「そう、その三井透」
「ふーん。たしか佑太も紅魔にいたんだよな」
 なんと三井と佑太さんは昔同じバンドのメンバーだったらしい。三井と佑太さんに共通点は愛用のセブンスターだけではなかったようだ。
 これは何を意味するのか、このときの僕はまだ知らない。

***

 事態は思わぬ急展開をし、そして終結した。
 今回の事件は決着がついても誰もすっきりはしなかったんではないだろうか。僕はみょうなもやもやが心に残っている。

(...to be continued)


<萬紅堂にて>
小町「えっ! 佑太さんが何なんですか!?」
匡介「ん? いや、そんなん言ったらネタばらしやん」
小町「……。それにしてもこの回は短すぎじゃありませんか?」
匡介「うん。俺もそう思う」
小町「……」

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