人はいずれ死ぬ、それは生きとし生けるものすべてが辿る運命だろう。
のーたいとる。
本音って聞きたいようで、聞きたくないようで、何かわからん。
be aLIVE!!!!
なんか、ライヴ行ってきました。フッ。
グッモーニンエヴリワン。匡介です。
仙台から帰ってきました。何か激疲れだったのに、体重が増えてました。別に食べてたわけでもないんだけどなぁ。
ART-SCHOOLの『ILLMATIC BABY TOUR 2008』を観に行ったわけですが、実はそこまで普段からART-SCHOOL聴いてるわけでもなくて、でも楽しかったです。
ゲストはBas Ball Bear。やっぱり普段聴くわけではなくて(笑)、でもよかった。曲名わかんないけど、後半の曲の方好きだなぁ。「祭りのあと」しかわからなかった。
何か正直、曲よりMCが楽しかったかも(笑)
どっちもすんごい面白いMCで木下さんの「フッ」って笑いがツボ(笑)
2回目のアンコールではBas Ball Bearの小出さんも出てきて、一緒に「車輪の下」歌ってました。
あと河村隆一対決してたり(笑)
やっぱラスアラのときの熱気には敵わなかったけど、それでも面白いライヴでした。
MCで木下さんとファンが会話してたのもウケた(笑)
そしてこれから法事っす!!
急いで礼服に着替えなきゃ~!!
仙台から帰ってきました。何か激疲れだったのに、体重が増えてました。別に食べてたわけでもないんだけどなぁ。
ART-SCHOOLの『ILLMATIC BABY TOUR 2008』を観に行ったわけですが、実はそこまで普段からART-SCHOOL聴いてるわけでもなくて、でも楽しかったです。
ゲストはBas Ball Bear。やっぱり普段聴くわけではなくて(笑)、でもよかった。曲名わかんないけど、後半の曲の方好きだなぁ。「祭りのあと」しかわからなかった。
何か正直、曲よりMCが楽しかったかも(笑)
どっちもすんごい面白いMCで木下さんの「フッ」って笑いがツボ(笑)
2回目のアンコールではBas Ball Bearの小出さんも出てきて、一緒に「車輪の下」歌ってました。
あと河村隆一対決してたり(笑)
やっぱラスアラのときの熱気には敵わなかったけど、それでも面白いライヴでした。
MCで木下さんとファンが会話してたのもウケた(笑)
そしてこれから法事っす!!
急いで礼服に着替えなきゃ~!!
TALK THE DEADⅡ -喋る死体②-
夕暮れが空を朱く染める頃。粘着質のまとわりつくような、気持ちの悪い濃霧が地上に立ち込めている。
まだ太陽が沈みきっていないというのに、ひとりのゾンビが自分の棺桶に腰かけていた。濃い霧のおかげで、陽射しは彼にまで届いていなかった。
近くで人が動く気配を感じてか、近所のゾンビがひとり、自分の棺桶から這い出てきた。
「よう、夜も更けないうちからどうした?」
「眠れなくってさ」
「不眠症か?」
「かもしれない」
「死んでからもそんなことで悩むなんて大変だなぁ」
「近くに病院あったっけ?」
「大きい病院なら少し遠いぞ。小さい病院はもう残ってないかもしれない」
「睡眠薬が欲しいんだ」
「生きた人間の飲む薬なんて、効くかわからないけどな」
「そうかぁ、まいったなぁ」
不眠症の彼は困ったように頭を掻いた。
「お、生きた人間がいる」もうひとりが言った。
「ほんとに? おれ、生きた人間見るの初めてなんだよ」
「そんなはずないだろ、おまえだって元々は生きてたんだから。鏡で自分を見てみろよ。おまえは頭の半分がないせいで、生前の記憶がないだけだって」
言われて頭を触ってみると、左半分が確かに大きく窪んでいた。
「なんか怖いなぁ。襲ってこない?」
「びびるなよ。一度は死んでるくせに、小心者だなぁ」
「でも不思議だよな。おれらが昔は生きてたって考えると変な気分」
「だけど一度死んだおかげで、今はこうして新鮮な人間にありつけるわけだぜ? 死神様に感謝しねえとな」
「ありがとう、死神様」
「じゃあ、神に祈ったところで、早めの夕食としますか」
そう言って彼は、霧に紛れて生きた人間の背後まで迫りより、手馴れた様子で捕まえては、不眠症のゾンビのところへと戻っていった。
「包丁ってどこにあったっけ?」
まだ太陽が沈みきっていないというのに、ひとりのゾンビが自分の棺桶に腰かけていた。濃い霧のおかげで、陽射しは彼にまで届いていなかった。
近くで人が動く気配を感じてか、近所のゾンビがひとり、自分の棺桶から這い出てきた。
「よう、夜も更けないうちからどうした?」
「眠れなくってさ」
「不眠症か?」
「かもしれない」
「死んでからもそんなことで悩むなんて大変だなぁ」
「近くに病院あったっけ?」
「大きい病院なら少し遠いぞ。小さい病院はもう残ってないかもしれない」
「睡眠薬が欲しいんだ」
「生きた人間の飲む薬なんて、効くかわからないけどな」
「そうかぁ、まいったなぁ」
不眠症の彼は困ったように頭を掻いた。
「お、生きた人間がいる」もうひとりが言った。
「ほんとに? おれ、生きた人間見るの初めてなんだよ」
「そんなはずないだろ、おまえだって元々は生きてたんだから。鏡で自分を見てみろよ。おまえは頭の半分がないせいで、生前の記憶がないだけだって」
言われて頭を触ってみると、左半分が確かに大きく窪んでいた。
「なんか怖いなぁ。襲ってこない?」
「びびるなよ。一度は死んでるくせに、小心者だなぁ」
「でも不思議だよな。おれらが昔は生きてたって考えると変な気分」
「だけど一度死んだおかげで、今はこうして新鮮な人間にありつけるわけだぜ? 死神様に感謝しねえとな」
「ありがとう、死神様」
「じゃあ、神に祈ったところで、早めの夕食としますか」
そう言って彼は、霧に紛れて生きた人間の背後まで迫りより、手馴れた様子で捕まえては、不眠症のゾンビのところへと戻っていった。
「包丁ってどこにあったっけ?」
カッフェ
申し分ないほどの真夏日で、アスファルトも融けてしまいそうなほどだった。
暑さで汗だくの隆太の視界に「F’sカフェ」の文字が入る。彼は思わず、逃げるようにその店内へと入っていった。
冷房は少し足りないくらいだったが、それでも外の暑さに比べると全然ましと言えた。それにあの殺人的な陽射しから逃れられるだけで、その店内はとても快適に思えてしまう。
隆太が店内の空いている席に腰掛けると、若い男がメニューを持ってきた。白と黒を基調にした制服がよく似合う男で、その黒髪がかかる端整な顔立ちは、とても爽やかだった。それに隆太は思わず見とれてしまった。同性の彼でさえ、この従業員の魅力にはつい目が向いてしまうほどなのだ。
「えっと…じゃあ、アイスコーヒーひとつ」
隆太がそう言うと、男は「かしこまりました」と下がっていった。
制服の胸元に付いていたネームプレートには「黒戸」と書いてあるのがチラリと見えた。
しばらくして、アイスコーヒーの注がれたカップを持って黒戸が現れた。そしてカップは隆太の目の前に差し出された。
「どうぞ」
隆太は喉がからからに渇いていたが、コーヒーに手をつける前に、黒戸に代金ちょうどのお金を払った。
「ごゆっくり」黒戸が下がり際に言ったのが聞こえた。
アイスコーヒーを口に含ませ、喉を鳴らした。
熱された体に冷たいものが駆け巡る。隆太は、ふう、と一息吐いた。
「ちょっと今の人かっこよくない?」
隣のテーブルから声が聞こえてきた。
見てみると女性2人が互いの飲み物で喉を潤しながら、この店の従業員である黒戸の話をしているようだった。
「うん。あたしもそう思った」
そんな話になるのも仕方あるまい、と隆太は心中で呟いた。
彼のあの容姿ならば、女性には堪らないだろう。少し長めの艶やかな黒髪に、ほどよく白い肌。まっすぐと通った鼻筋に、思わず唇を重ねたくなってしまう口元。その眼光にはキレがあり、直視されてしまったら逃れられそうにない。身長もなかなか高かった。
女性たちは彼のどこがいい、とか、きっとこういう性格なのだ、とか、あることないことを熱心に語り合っていた。
「すみませーん」
女性のひとりが声をあげた。ロングの茶髪を髪先だけ巻いてカールさせた、なかなか綺麗な女性だった。
呼ばれる声が聞こえたのか、黒戸はすっと彼女たちの席に向かった。
「何でしょうか?」
黒戸が丁寧に尋ねた。
女性2人はそんな彼を見て、キャッキャッ言っていた。それを見て隆太は少しだけ黒戸に同情した。いつも周りがあんなだと、彼も肩が凝るに違いない。
「あのぅ、お兄さんのメアドとかって訊いちゃってもいいですかぁ?」
少し間延びしたような声で茶髪カールの女性が尋ねた。
隆太の目には、彼女は黒戸よりもいくつか年上だろうと見えた。
「申し訳ございません。そういうのはお断りさせて頂きたいのですが」
「えー、だめ?」
「すみません。店長にきつく言われてるんで」
彼は本当に申し訳なく思っているのか、半分事務的な口調で告げた。
「そーなんだぁ」
「お詫びにジェラートの方をサービスさせて頂きます」
黒戸は優しい声で言った。
「ほんとぉ? だってさクミ、どうする?」
彼女達はしばらく相談して、ミルクとカボチャのジェラートをそれぞれ頼んだ。
すぐに彼はカウンターの向こうに下がり、ジェラートを盛り付け始めた。
隆太はアイスコーヒーに口をつける。
「うちら、ついてるね!」
クミと呼ばれていた女性が言った。
茶髪カールの女性が「だね、だね」と肯定し、同意を示した。
「こちらをどうぞ」
2色の、甘そうなジェラートが2人の前に差し出された。
それを見た2人が狂喜する。黒戸はにこりと笑顔を見せて再びカウンターの向こうへと戻っていった。
隆太は再びカップに口をつけて、冷たいコーヒーを喉へと流し込んだ。
外は相変わらずの晴天で、太陽が悪魔的な微笑みを見せていた。
はしゃぎながら互いにジェラートをつつきあう2人を横目に、隆太はもう一度カップを口元へと運んだ。
暑さで汗だくの隆太の視界に「F’sカフェ」の文字が入る。彼は思わず、逃げるようにその店内へと入っていった。
冷房は少し足りないくらいだったが、それでも外の暑さに比べると全然ましと言えた。それにあの殺人的な陽射しから逃れられるだけで、その店内はとても快適に思えてしまう。
隆太が店内の空いている席に腰掛けると、若い男がメニューを持ってきた。白と黒を基調にした制服がよく似合う男で、その黒髪がかかる端整な顔立ちは、とても爽やかだった。それに隆太は思わず見とれてしまった。同性の彼でさえ、この従業員の魅力にはつい目が向いてしまうほどなのだ。
「えっと…じゃあ、アイスコーヒーひとつ」
隆太がそう言うと、男は「かしこまりました」と下がっていった。
制服の胸元に付いていたネームプレートには「黒戸」と書いてあるのがチラリと見えた。
しばらくして、アイスコーヒーの注がれたカップを持って黒戸が現れた。そしてカップは隆太の目の前に差し出された。
「どうぞ」
隆太は喉がからからに渇いていたが、コーヒーに手をつける前に、黒戸に代金ちょうどのお金を払った。
「ごゆっくり」黒戸が下がり際に言ったのが聞こえた。
アイスコーヒーを口に含ませ、喉を鳴らした。
熱された体に冷たいものが駆け巡る。隆太は、ふう、と一息吐いた。
「ちょっと今の人かっこよくない?」
隣のテーブルから声が聞こえてきた。
見てみると女性2人が互いの飲み物で喉を潤しながら、この店の従業員である黒戸の話をしているようだった。
「うん。あたしもそう思った」
そんな話になるのも仕方あるまい、と隆太は心中で呟いた。
彼のあの容姿ならば、女性には堪らないだろう。少し長めの艶やかな黒髪に、ほどよく白い肌。まっすぐと通った鼻筋に、思わず唇を重ねたくなってしまう口元。その眼光にはキレがあり、直視されてしまったら逃れられそうにない。身長もなかなか高かった。
女性たちは彼のどこがいい、とか、きっとこういう性格なのだ、とか、あることないことを熱心に語り合っていた。
「すみませーん」
女性のひとりが声をあげた。ロングの茶髪を髪先だけ巻いてカールさせた、なかなか綺麗な女性だった。
呼ばれる声が聞こえたのか、黒戸はすっと彼女たちの席に向かった。
「何でしょうか?」
黒戸が丁寧に尋ねた。
女性2人はそんな彼を見て、キャッキャッ言っていた。それを見て隆太は少しだけ黒戸に同情した。いつも周りがあんなだと、彼も肩が凝るに違いない。
「あのぅ、お兄さんのメアドとかって訊いちゃってもいいですかぁ?」
少し間延びしたような声で茶髪カールの女性が尋ねた。
隆太の目には、彼女は黒戸よりもいくつか年上だろうと見えた。
「申し訳ございません。そういうのはお断りさせて頂きたいのですが」
「えー、だめ?」
「すみません。店長にきつく言われてるんで」
彼は本当に申し訳なく思っているのか、半分事務的な口調で告げた。
「そーなんだぁ」
「お詫びにジェラートの方をサービスさせて頂きます」
黒戸は優しい声で言った。
「ほんとぉ? だってさクミ、どうする?」
彼女達はしばらく相談して、ミルクとカボチャのジェラートをそれぞれ頼んだ。
すぐに彼はカウンターの向こうに下がり、ジェラートを盛り付け始めた。
隆太はアイスコーヒーに口をつける。
「うちら、ついてるね!」
クミと呼ばれていた女性が言った。
茶髪カールの女性が「だね、だね」と肯定し、同意を示した。
「こちらをどうぞ」
2色の、甘そうなジェラートが2人の前に差し出された。
それを見た2人が狂喜する。黒戸はにこりと笑顔を見せて再びカウンターの向こうへと戻っていった。
隆太は再びカップに口をつけて、冷たいコーヒーを喉へと流し込んだ。
外は相変わらずの晴天で、太陽が悪魔的な微笑みを見せていた。
はしゃぎながら互いにジェラートをつつきあう2人を横目に、隆太はもう一度カップを口元へと運んだ。
変態が変態を呼んで、さらに変態を呼ぶ。
もしも自分の名前が略語だったとしたら(略されててよかったな、って思う)。